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大学数が過去最高、学部学生は10年ぶり減少に24/10/2024
高校・大学の教職員向けに教育情報を提供している旺文社教育情報センターは、2024年10月22日、「増える大学、減る短大。学部学生は10年ぶり減少」と題したデータ分析をWebサイトに掲載した。「増える大学、減る短大。学部学生は10年ぶり減少」は、文部科学省公表の2024年度学校基本調査速報に基づき、2024年度の大学・短大数、学生数などの経年データとあわせて概観し、旺文社教育情報センターによる次年度以降の受験生数予測を示したもの。
2024年度の大学数(大学院大学を含む)は、過去最多となる前年比3校増(公立1校、私立2校)の813校。一方、短期大学は前年比6校減(すべて私立)の297校。かつては大学よりも校数が多かった短大だが、1998年に逆転し、4年制への転換や募集停止により、1997年から28年連続で減少。現時点で、短大23校が2025年の募集を行わないことを公表している。
都道府県別の大学数は、東京が群を抜いて多く、首都圏1都3県合計の占有率も28.5%にのぼる。全国的にも愛知・京都・大阪・兵庫・福岡など、大都市への集中がみられる。短大も首都圏1都3県の合計が21.5%を占めるなど大都市圏への集中がみられるが、大学に比べて分散しているという。
2024年の大学の学部学生は、前年比4万2,000人減の262万9,000人で、10年ぶりに減少。学生数を設置者別にみると、国立大43万3,000人、公立大14万8,000人、私立大204万7,000人と、私立大が77.9%を占めている。
女子の学部学生は、前年比1万3,000人増の120万6,000人。占有率は45.9%。人数、占有率とも43年連続で上昇している。一方、短大の学科学生は減少が続き、2024年は7万5,000人と15年前の半数未満になっている。
エリア別の学生数では、東京が全体の26.2%を占め、首都圏1都3県の合計も107万5,000人、全体の40.9%に達している。短大の学科学生の首都圏1都3県合計は20.5%と、大学ほど首都圏に集中していない。
データを発表した旺文社教育情報センターは、通信制高校や特別支援学校高等部などからの受験生を含め、今後の大学受験生数予測として、18歳人口は長期的には減少していくものの2025年と2026年は一時的に増加し、現役志願率と現役入学率は上昇すると分析。2025年入試の大学受験生数は、前年比1.5%増の65万7,000人と予測している。