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教育分野でのメタバース活用に9割以上の保護者が興味08/02/2023
e-ラーニングに関するサービスの様々なコンテンツを提供する株式会社イー・ラーニング研究所は、子どもがいる親を対象に「教育とメタバースに関する意識調査」を実施し、その結果を発表した。調査期間は2023年1月7日~23日、子供を持つ保護者を対象に実施し、351人の回答を得た。
インターネット上に存在する「3次元仮想空間」を指す「メタバース」は教育分野でも注目を集めており、今回の調査でも保護者の9割超が認知し、教育分野での活用についても期待を寄せているという結果になった。一方で、メタバース関連のサービスを体験したことがある保護者は2割程度で、体験したことがあるメタバース関連のサービスの多くが「ゲーム」や「暗号資産の取引」であることからも、日常生活への浸透はまだ進んでいないことがわかる。
教育分野でのメタバース活用については、92%が「興味がある」と回答。具体的には、「不登校の子供への支援」がもっとも多く、ついで「学校や塾での授業」「体験授業」への期待が集まった。メタバースの技術でより高度な教育を目指す活用とは別に、新しい通学の手段や現在困難を抱える子供たちの支援としての活用に高い関心がみられる。
メタバースを活用した教育に期待する点を複数回答で聞いたところ、「時間や場所等の制約がない」「普段経験できないことを安全に体験し学べる」との項目に意見が集まり、それぞれ7割以上が回答した。一方で、メタバースを活用した教育における不安点は、1位「VRヘッドセット等の特別な機器が必要」、2位「現実世界でのコミュニケーションが減ってしまう」となり、いずれも約半数の回答が集まった。
メタバースの教育分野での活用は、いつでもどこでも非日常的な体験ができることへの期待が高い一方、インフラ整備や現実のコミュニケーションとのバランスにハードルを感じていることがうかがえる。
メタバースを活用して欲しい場所は、1位「学校」、2位「オンライン講座」、3位「自宅」。メタバースに関連した気になるトレンドワードでは、「バーチャル留学」「VR英会話」に半数以上の回答が集まり、自宅にいながら外国人とのコミュニケーションや、語学力を身に付けられる「メタバース×英語学習・英語体験」に魅力を感じる人が多いことがわかる結果となった。