日本サイバーセキュリティ人材キャリア支援協会は、企業向けに提供している、スキル可視化を実現するIT総合能力診断サービス（名称：VisuMe）を、2023年2月14日から学校等の教育機関に無償で提供を開始した。対象は大学・高専・高校・専門学校・職業訓練校等。学生だけでなく、職員も無料で利用できる。ただし、適性資質・行動特性診断（Competency Assessment）は別途有料。

VisuMeのスキル診断の評価項目は、「業務の実務経験」と「保有している資格」のため、業務経験がない学生は能力の可視化に限界があったが、「講義等受講」「イベント参加」「日々の学内活動」等の診断評価項目を追加することにより、学生でもスキル診断ができるようになった。学生は将来のキャリアデザイン検討用や就活時の自己アピール資料として、学校は就職相談やカリキュラム検討の参考情報等として活用できる。

職の選択は人生を左右する大事な出来事だが、学生にとって業務や職種に対して必要なスキル内容・重要度・レベル感等の情報取得には限界がある。自分自身の力を客観的に可視化し、目指す仕事とのスキルギャップを具体的に把握することで、効率的にスキルを磨くアプローチが可能とし、JTAG財団は社会的な意義から無償提供を決めた。

学生側は、目指す仕事に対して効率良くスキルアップすることにより、就職活動の自己アピールを強化できるメリットがある。学校側も、学生の就職やキャリア相談に対して、より的確にアドバイスできるようになるという。

>>一般財団法人日本サイバーセキュリティ人材キャリア支援協会