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教員志望の学生5割が後ろ向き、理由は「長時間労働」17/04/2023
大学生メンターによる校内塾運営で学校の働き方改革を支援し、首都圏最大規模の導入学数を誇る株式会社トモノカイは、教員を志望したことのある国内の大学生約400人を対象に意識調査を実施。教員を志望していた学生の半数以上が教員を目指すことに後ろ向きであり、その理由で最も多かったのが長時間労働であることがわかった。
調査は2023年3月13日~24日、教育系のアルバイトを紹介するサイト「t-news」に登録する国内の大学生384人を対象にトモノカイがインターネットでリサーチしたもの。回答者の内訳は国公立大が56.2%、早慶上智大18.2%、GMARCH(学習院、明治、青山学院、立教、中央、法政)2.9%、関関同立(関西、関西学院、同志社、立命館)2.1%。
まず、教員を志望したことがある学生に「今も教員になることを志望していますか?」と聞いたところ、「していない」25.4%、「迷っているがどちらかというと後ろ向き」26.5%をあわせて、51.9%が教員になることに消極的であることがわかった。
その理由は「労働時間が長く、部活動や行事等で休日出勤も多いことを知ったから」がもっとも多く53.6%。ついで「教職課程の履修科目が多い等教員になるまでの道のりが遠いから」が9.7%、「公立校は残業代が支給されないから」が9.2%だった。
次に前の質問で理由を回答した学生を対象に「教員志望だったがやめた」「後ろ向きになった」時期を尋ねたところ、「教職課程を受ける前の段階」が46%、「教職課程で座学やスクーリングの受講/試験勉強をしている段階」が33.2%で、学校で教育実習を受ける前に、8割の学生が労働環境等の情報を収集して後ろ向きになったことが明らかとなった。
今回の調査で、教員のなり手不足を解決する働き方改革が急務であることがあらためて浮き彫りになったと言える。