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規則正しい生活・良い食習慣、心の健康や学業にポジティブに影響。早稲田大学・ベネッセが調査12/05/2022
ベネッセ教育総合研究所と早稲田大学理工学術院柴田重信研究室は、「子どもの生活リズムと健康・学習習慣に関する調査2021」を実施。睡眠や食習慣と、精神的な健康状態、学業成績が関連している状況が明らかになった。
同調査は、コロナ禍における子供たちの生活習慣の状況を調べることを目的に、ベネッセ教育総合研究所と早稲田大学 理工学術院 柴田重信研究室との共同調査にて、2021年6月全国の小学4年生~高校3年生(学年ごとに男性515名、女性515名の計1,030名)の合計9,270人を対象に行った。
調査ではまず、各学年における「睡眠習慣」「学習習慣」「デジタル機器の活用習慣」「運動習慣・食習慣」の状況を基礎集計で整理。その後、それぞれの項目で成績層別に違いがあるかを分析した。
その結果、成績上位層のグループは、『早寝早起き』『週末も平日と同じ生活リズムを維持』『テレビやスマホの利用時間は短く、かつデジタル機器の使用時間をあらかじめ決めている』など、生活リズムの規則正しさや良い生活習慣が学業達成にポジティブな影響を与えていることが分かった。
また、習慣の良い集団と悪い集団の比較により精神衛生を測定する変数(疲れやすい、いらいらするなど)の間に差が見られるかを検討したところ、生活習慣の乱れは、子どもの精神衛生の間にネガティブな影響を与えていることが分かった。例えば、平日と休日の生活リズムに1時間以上のずれがある、寝る前のスクリーンタイムがある、朝食を食べない日が週に1日以上ある、食事時間が不規則である、と回答した子どもは、そうでない子どもに比べて、『つかれやすい』『いらいらする』『気分が落ち込む』『入眠までに時間がかかる』『昼間に眠くなる』と答えた割合が高かった。
「子どもの生活リズムと健康・学習習慣に関する調査2021(ダイジェスト版)」(ベネッセ教育総合研究所)