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子供のChatGPT利用、7割の保護者が「規制必要」12/06/2023
塾や習い事に関する総合情報サイト「テラコヤプラス by Ameba」は2023年6月6日、保護者を対象にした「子供のChat(チャット)GPT利用」調査の結果を公表した。保護者の約7割が「規制は必要」と回答し、思考力の低下などを懸念する声があがった。
調査は、全国の小学3年生~高校3年生の保護者508人を対象に、2023年4月28日~5月22日、インターネットを利用して実施。チャットGPTは、質問や指示に従って違和感のない文章を作成する機能を備えており、業務の効率化などさまざまな場面での活用が期待される一方で、教育現場ではどのように扱うべきか議論が広がっている。
保護者に「チャットGPT」を利用したことがあるかを聞くと、「ある」は30.3%だった。利用方法は「お試しで」「文章を作ってもらった」「ちょっとした調べものをしてもらった」など。「子供はチャットGPTを知っているか」と聞くと、39.7%が子供はチャットGPTを「知っている」と回答している。
実際に子供がチャットGPTを使っていたと答えた保護者もおり、「目的はなくただどんなものか遊び半分で使っていた」(小学6年生の保護者)、「チャットGPTが答えられないようなひねくれた質問を考えては書き込んで、1人でツッコミを入れている」(高校2年生の保護者)と、大半は“遊び半分”で質問をして楽しんでいるようすが見られた。しかし、中には「課題の作文に行き詰まり、アドバイスを貰うために利用した」(高校1年生の保護者)と、勉強のサポートに利用している子供もいた。
子供のチャットGPTの利用に不安があるかについては、「不安」(15.2%)、「どちらかと言えば不安」(49.0%)となり、約6割の保護者が子供への影響を不安視していることがわかった。不安点については、「思考力の低下」や「誤った情報を信じてしまうこと」への懸念をあげる保護者が多くいた。
しかし、チャットGPTを利用したことの“ある”保護者と“ない”保護者では、子供の利用へ不安を抱いているかどうかの割合が大きく異なった。チャットGPTを利用したことの“ある”保護者は「不安」(7.1%)、「どちらかと言えば不安」(37.0%)を合わせて半数を下回ったが、利用したことの“ない”保護者では約7割が不安を抱いていた。
「子供のチャットGPTの利用に規制などは必要だと思うか」という質問でも同様の結果となった。全体では、約5割が「そう思う」(48.0%)と回答。「とてもそう思う」(24.0%)と合わせて7割以上が、子供のチャットGPTの利用には何らかの規制が必要と考えているようだ。しかし、チャットGPTを利用したことの“ある”保護者と“ない”保護者で分けると、利用経験の“ない”保護者は「とてもそう思う」(28.5%)、「そう思う」(53.1%)を合わせて約8割となったが、利用経験の“ある”保護者で規制などが必要と考えている保護者は合わせて半数の50%となった。
また、「AI時代」と言われているなか、子供世代の将来は保護者世代と比較して変化するか聞くと、「とてもそう思う」(47.7%)、「そう思う」(48.0%)を合わせて9割強となり、多くの保護者が変化すると考えていた。さらに、将来子供が社会で活躍するために役に立ちそうな習い事を聞くと、1位はプログラミング教室、2位はスポーツの習い事、3位は塾・学習塾、4位は語学教室、5位はアートの習い事(工作や絵画教室)となった。