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【大学受験】第1志望校への進学が約7割、志望校の絞り込みが早期化01/07/2022
リクルート進学総研は、高校生の進路選択プロセス(行動・意識)の現状を把握することを目的にした調査を行い、その結果を公表した。調査期間は2022年3月4日~4月5日で、郵送調査およびインタネット調査で行った。対象は、調査開始時点で2022年に高校を卒業見込みの全国の男女。
今回の調査によると、高校生のオープンキャンパスへの参加は、前回調査(2019年)の93.9%に比べ、79.7%と大きく減少していた。オープンキャンパスの参加校数の平均も3.87→2.92と減少しており、コロナ渦でのオープンキャンパスによる情報収集が十分にできなかった様子がうかがえる。
一方で、4月から進学する大学のオープンキャンパス参加は増加しており、また、参加時に第1志望だった高校生も59.8%と増加傾向にあった。
第1志望校への進学者は68.3%で、前回より14.8ポイントと大幅に増加。特に、入試方法別でみると「総合型・学校推薦型選抜」合格者の第1志望率が86.6%と非常に高くなっている。年内入試合格による進学者は7.9ポイント増え47.0%、反対に年明け入試による進学者は9.8ポイント減り47.1%。年内入試合格による進学者が大幅に増加し、年内入試層(47.0%)と年明け入試層(47.1%)がほぼ同率となった。
リクルート進学総研の小林浩所長は、「コロナ禍において十分な進路選択活動ができていないものの、第1志望校に進学する高校生は増加し、『志望校絞り込み』が早期化している」と解説。早期に志望校を絞り込んで志望度が高い大学のオープンキャンパスへ参加し、かつ受験時期の年内シフト加速の動きにより、複数校受験する高校生が減少。全体的な早期化へつながっているという。18歳人口減少と大学定員の増加により、2021年には私立大学の46.4%が定員割れ、定員充足率は99.8%(日本私立学校振興・共済事業団調べ)という“合格しやすい”受験環境となっていることも、第1志望校への進学割合を押し上げている要因と考えられるという。