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企業の採用活動は一層早期化も内定者確保は2年連続減少…7月調査02/08/2023

就職や進学の情報を提供する株式会社ディスコは、全国の有力企業を対象に、6月1日の採用選考解禁から約1カ月が経過した時点の採用活動状況について中間調査として公表した。調査対象は全国の主要企業1万6,354社、調査期間は2023年6月28日~7月6日、回答数は1,162社。

 

調査結果によると、前年(2023年卒採用)同時期と比較し、エントリー数が増えた企業は17.5%、減った企業は58.3%、選考への応募者数が増えた企業は14.8%、減った企業は60.2%と、いずれも減少。エントリー数が増えた企業は前年の31.3%から17.5%と半数近くまで減っており、採用母集団形成の時点で苦戦している状況がうかがえる。特に、流通・商社はエントリー数、応募者数ともに65.7%が減ったと回答した。

 

エントリー数

選考への応募者数

 

採用活動の開始時期をみると、面接開始は「3月上旬」の10.6%をピークに「4月上旬」まで10%前後で続き、2月より前の早い時期に開始している割合も増加。内定出しの開始時期は、前年に引き続き「4月下旬」がもっとも多く10.2%となり、大型連休を前に内定を出し始めた企業が2023年も多いことがわかる。一方、面接同様、早い時期に内定出しをしている企業は増加傾向にあり、3月までに内定出しをした企業は4割近くに及ぶ。「3月採用広報解禁、6月選考解禁」という採用の日程ルール変更から8年、企業の採用活動は一層早期化が進んでいるようすがうかがえる。

 

面接の開始時期

内定出しの開始時期

 

調査時点で採用選考を「終了した」と回答した企業は全体の22.0%で、前年同時期より3.6ポイント低下。面接や内定出しのタイミングは前倒しで進んだものの、内定者を確保できず採用活動を継続している企業の割合は2年連続で増加している。

 

採用選考の終了状況

 

 

「2024卒・新卒採用に関する企業調査-中間調査(2023年7月)」(株式会社ディスコ)