UNICEFと協力して途上国の子供たちにワクチン支援を行う「世界の子どもにワクチンを 日本委員会」（以下、JCV）では、10月20日の「リサイクルの日」にあわせて、不要品回収によるワクチン支援を呼びかけている。

世界でワクチンがないために感染症で命を落とす子供たちは、1日4,000人、時間にして20秒に1人と言われている。5歳未満で亡くなる子供の約3分の1人はワクチンで予防が可能だと言う。JCVは、そうした子供たちの命を救うために開発途上国にワクチンを贈り、子供たちの未来を守る活動を行っている。書き損じはがきや使用済み切手、ペットボトルキャップ、古着や古本等、さまざまな不要品の回収は、JCVの子どもワクチン支援活動の大きな柱の一つとなっている。

2022年の不要品回収による支援は、9月までで4,982万7,196円にものぼり、これはポリオ・結核・はしか等のワクチン249万1,359人分に相当。SDGs活動への関心が高まる中で、その取組みの一環として個人だけでなく、全国の多くの企業・団体の支援が増えている。

特に、ペットボトルキャップ回収に関しては、協力するリサイクル・回収事業者が、2021年から8社増えて87社となった。回収されたペットボトルキャップは、その売却益の一部が子供ワクチン支援に寄付される一方で、回収に協力するスーパーマーケット等で買い物の際に使用される「買い物かご」としてリサイクルされる。このような循環性のある取組みが広がり、活動への関心が高まる中で、ゴミやCO2排出量の削減、マイクロプラスチック対策等に貢献している。

個人としてワクチン支援に参加する方法はいくつかある。ペットボトルキャップを回収事業団体に提供もしくは売却する他、団体に直接「書き損じはがき」「使用済み切手」「テレホンカード」等を送付する方法、その他に、使わなくなった貴金属や宝石、ブランド品、衣類や服飾雑貨、食器、書籍、CD等を、Webサイトに掲載されている買取業者を通じて買い取ってもらうことで協力する方法がある。

身の回りのさまざまな不要品の回収が、途上国の子供たちへのワクチン支援を行う活動となり、子供たちの未来を守る活動へとつながっていく。

支援活動への参加方法の詳しい情報はWebサイトで確認できる。

「10/20は「リサイクルの日」。不用品回収で途上国の子どもたちにワクチンを支援しよう！」（JCV）

「世界の子どもにワクチンを日本委員会」Webサイト