大学入試センターは2022年11月9日、2025年度（令和7年度）から出題科目や内容等が変更となる大学入学共通テストの問題作成の方向性および試作問題等を公表した。新必履修科目「情報」を加えた6教科分の試作問題と正解表をPDFで閲覧できる。

 

 

2025年度の大学入学共通テストでは、2022年度より高校で導入された新学習指導要領への対応を踏まえ、新たに科目「情報」が追加される他、「地理歴史」「公民」は、「公共」が加わる等、大幅な再編成が行われる。そのため、大学入試センターは、2025年度の大学入学共通テストに向けた検討や準備に資するよう、出題教科・科目の出題方法等（出題範囲・科目選択の方法・試験時間・配点等）について予告するとともに、問題作成の方向性と具体的なイメージを共有するために試作問題を作成・公表した。

 

試作問題は国語・地理歴史・公民・数学・英語・情報の6教科を掲載。新たに新必履修科目となる「情報」については、「情報I」「情報I（参考問題）」「旧情報（仮）」の3種類を掲載。高等学校の「情報Ⅰ」授業で使用するプログラミング言語は多様であることから、「共通テスト専用のプログラム表記」を使用している。

 

 

得点調整については、従来、受験者数が1万人未満の科目は得点調整の対象としないとしてきたが、「情報I」「旧情報（仮）」はいずれも初出題する科目である等の事情があるため、受験者数が1万人未満の場合も得点調整の対象とする。なお、得点調整の実施方法は現在検討中であり、11月16日をめどに検討状況を公表し、広く意見を求める予定としている。

 

今後、2022年度内には、各大学が大学入学共通テスト利用教科・科目を予告。2023年6月（予定）には、大学入試センターが経過措置を含めた出題方法・科目選択の方法等を正式発表、2024年6月ごろに出願方法・時間割等の実施要項の公表を予定している。

 

「令和7年度試験の問題作成の方向性、試作問題等」（大学入試センター）

 

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