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総合型選抜入試対策、教員6割以上が「入学志望理由&小論文」に困っていると回答15/11/2022
株式会社エナジードは、総合型選抜入試への対策に関して、全国78校の高校の進路担当主任・進路担当者を中心に実態調査を実施。高校の進路教員らの6割以上が、大学入試「総合型選抜」対策の中でも特に、「志望理由・小論文」が困っている・強化したい課題と答えた。また、それらの項目に対しては、4割超が高2までに対策を始めていることがわかった。
2021年度大学入試からAO入試が総合型選抜入試へ名称変更され、年々利用者・利用大学が増加している。2021年度の文部科学省の資料によると、国公私立の入学者数の推移は2019年度6万1,127名から2021年度7万7,921名まで増加しており、2021年度入学者全体の12.7%を占めている。
そういった背景を受け、エナジードは、高校の進路担当主任・進路担当者を中心に、9月13日~22日の期間、総合型選抜入試のおもな課題(入学志望理由・学習計画書類・活動報告書・小論文・プレゼンテーション・口頭試問)についてWebアンケートを実施した。
まず、各課題に対しての対策有無とその注力度を聞いたところ、「学習計画書」以外は半数以上が対策ありと回答。特に「小論文」「入学志望理由」「口頭試問(面接)」の3項目は、75%以上が対策を行っていた。
対策開始時期は、半数以上が全課題で「3年生以降に開始」と回答。さらに「2年生までに開始」している割合は、「入学志望理由」「小論文」が40%以上、「活動報告書」「プレゼンテーション」が30%台、「学習計画書類」「口頭試問」が20%以下となった。
次に、特に「困っている・強化したい」課題の有無について聞いたところ、「入学志望理由」「小論文」の2項目は6割を超えており、相対的に高いことが明らかとなった。
そこで、各課題で「困っている学校」と「困っていない学校」で、対策開始時期を再整理したところ、困っていない学校では、入学志望理由・活動報告書・小論文・プレゼンテーションの4課題への対策は、2年生までに開始する割合が20ポイント程度高いことがわかった。困っている割合が高い課題は全体的に対策の開始時期が早い傾向であるものの、困っていると回答しなかった高校は、さらに対策開始が早い傾向がみてとれる。
エナジードは今回の調査結果などから、総合型選抜入試の対策のポイントとして「対策開始時期の速さ」「多人数向けの取組みとして仕組み化を行う」「目的を非認知能力の育成と表現とする」の3つがあると指摘している。
なお、今回の調査結果は、エナジードのWebサイトからレポートとして無料ダウンロードすることもできる。
「総合型選抜入試対策の実態調査結果を発表」(株式会社エナジード)