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私立高、23年度の定員充足率85.28%…前年度比0.9pt減24/01/2024

日本私立学校振興・共済事業団は2024年1月18日、2023年度(令和5年度)私立高等学校入学志願動向を公表した。2023年度私立高等学校入学志願動向は、日本私立学校振興・共済事業団が2023年度に実施した「学校法人基礎調査」をもとにまとめたもの。2023年5月1日現在の状況について、私立高等学校1,321校のうち、1,293校のデータを集計している。

 

公表された資料によると、2023年度の入学定員は40万4,584人で、前年度より238人増加。15歳人口も前年度に比べ0.2%増えていたものの、志願者数は0.8%、受験者数は1.0%、合格者数は1.5%といずれも減少。入学者数も34万5,038人と、前年度より3,418人減少した。

入学定員充足率は85.28%で、前年度比0.9ポイント下降。入学定員充足率が100%未満の学校数は1,293校中895校で、全体の69.2%となり、前年度より11校・0.7ポイント増加した。2023年度の入学定員充足率は前年度に比べ若干降下したものの、6年ぶりに上昇した2022年度につぎ、過去15年間で2番目に高い水準となった。

 

1.志願者数等の増減状況

 

入学定員充足率・志願倍率共にもっとも高いのは共学校89.3%で、以下、男子校84.2%、女子校63.9%と続く。男子校の志願倍率は2022年度まで5年連続で下降していたが、2023年度は前年度と同率で下げ止まりに。女子校は7年連続で下降した。共学校は8年ぶりに上昇した前年度より下降したものの、2021年度の水準を上回っている。合格率がもっとも高いのは女子校、ついで共学校、男子校。歩留率は男子校がもっとも高く、女子校、共学校と続いた。

2.男子校・女子高・共学校別の動向

 

都道府県別の志願倍率は、岡山県がもっとも高く4.81倍、ついで群馬県4.74倍、茨城県4.61倍、富山県4.57倍、大分県4.56倍。2019年と2023年を比較し、上昇幅がもっとも大きいのは沖縄県で0.26ポイント上昇、下降幅は群馬県がもっとも大きく0.99ポイント下降した。入学定員充足率は埼玉県がもっとも高く107.24%、ついで新潟県99.16%、岡山県97.65%、福井県97.22%など。2019年と2023年を比較し、上昇幅がもっとも大きいのは宮崎県で12.03ポイント上昇、下降幅がもっとも大きい島根県は10.68ポイント下降した。

 

私立高等学校入学志願動向の詳細は、日本私立学校振興・共済事業団私学振興事業本部のWebサイトで確認できる。

 

「私立高等学校入学志願動向」(日本私立学校振興・共済事業団