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英語能力指数、日本は世界ランキングで過去最低の92位に15/11/2024
世界110超の国・地域で海外留学や語学教育事業などを展開する世界最大級の教育機関イー・エフ・エデュケーション・ファースト(EF)は、2024年版の「EF EPI英語能力指数」を発表した。
英語能力のベンチマークとなる「EF EPI英語能力指数」は、英語を母語としない約210万人のテスト結果をもとにした世界最大規模の国際調査。2024年版では、116か国・地域が対象となった。同指標には、受験者数が400人を超える国・地域・都市のデータのみを使用。多くの国において受験者数は400人を大きく上回っており、合計116の国と地域が調査対象に含まれている。EF EPIの英語力ランキングは、EF EPIスコアの分布を基に、国や地域、都市をそれぞれ5段階の英語レベル(「非常に高い」「高い」「標準」「低い」「非常に低い」)に分類している。
調査によると、世界的に英語習熟度の低下傾向が見られ、前年より平均スコアが下降した国・地域は全体の60%にのぼった。また、世界全体では男性の方が女性より英語力平均が高いが、2024年版では女性の英語力が前年比でほぼ横ばいで推移する一方、男性は低下し、男女間の格差が縮小していることがわかった。
EPI分析チーム責任者のケイト・ベルは、「英語力を巡る世界の情勢は常に変化しています。今年、中東とアフリカ地域のスコアは改善が見られた一方、その他の地域では成人の英語レベルの低下が続いていることが明らかになりました。この傾向は、今日多くの国・地域で『誰もが英語を話せるだろう』との思い込みが定着し、教育制度や民間分野で『英語力の向上』が重視されなくなっているとの仮説を裏付けるものです」と述べている。
日本は国・地域別ランキングで過去最低の92位となり、「英語力が低い国・地域」の最下位に位置した。平均スコアは454ポイントで、前年の457ポイントから低下した。首位はオランダで、平均スコアは636ポイントだった。
■EF EPI英語能力指数について
EF EPIは、前年に実施された英語能力テストの結果データに基づき、英語能力を計測、追跡する世界規模のベンチマークとして開発された指数。このテストは語学の熟達度を測る国際基準CEFRに準じており、TOEFLやTOEIC、IELTSなど既存のスコアへの換算も可能だという。
◆EF EPI英語能力指数 ランキング ()内は平均スコア
1位:オランダ(636)
2位:ノルウェー(610)
3位:シンガポール(609)
4位:スウェーデン(608)
5位:クロアチア(607)
6位:ポルトガル(605)
7位:デンマーク(603)
8位:ギリシャ(602)
9位:オーストリア(600)
10位:ドイツ(598)
◆EF EPI英語能力指数 ランキング【アジア】
3位:シンガポール(609)
22位:フィリピン(570)
26位:マレーシア(566)
32位:香港特別行政区(549)
50位:韓国(523)
56位:ネパール(512)
61位:バングラデシュ(500)
63位:ベトナム(498)
67位:パキスタン(493)
69位:インド(490)
73位:スリランカ(486)
80位:インドネシア(468)
84位:モンゴル(464)
88位:キルギス(457)
91位:中国(455)
92位:日本(454)