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国立大の教員就職率、トップは「大分大学」83.3%…全体でも1.7pt増20/12/2022

文部科学省は、小・中・高等学校等の教員養成を目的とする国立の教員養成大学・学部(44大学)の卒業者および国私立の教職大学院(54大学)の修了者を対象に、毎年9月末現在の就職状況を調査している。今回は、2022年3月の卒業者・修了者の9月末現在の就職状況を取りまとめて発表した。

国立の教員養成大学・学部(教員養成課程)の2022年3月卒業者1万1,405人のうち、教員就職者は6,851人。このうち正規採用は5,012人、臨時的任用は1,839人だった。卒業者から進学者(966人)と保育士への就職者(191人)を除いた教員就職率は66.9%と、前年(2021年)と比べて1.7ポイント増加した。

 

【国立の教員養成大学・学部(教員養成課程)卒業者の教員就職状況】

国立の教員養成大学・学部(教員養成課程)卒業者の教員就職状況

国立の教員養成大学・学部(教員養成課程)卒業者の教員就職状況

 

大学ごとの教員就職率(卒業者から進学者および保育士を除く)が最も高かったのは「大分大学」83.3%。次いで「上越教育大学」82.4%、「兵庫教育大学」82.0%、「広島大学」81.2%、「宮崎大学」76.5%となっている。

教員就職者数(臨時採用・非常勤等を含む)が最も多かったのは、「愛知教育大学」で512人。「東京学芸大学」467人、「福岡教育大学」451人、「北海道教育大学」440人、「大阪教育大学」381人等が続いた。

 

直近10年程度減少し続けていた教員就職率は、2021・2022年と2年連続で増加。教員就職者における正規採用の割合も増加傾向にある。昨今の教員採用試験の倍率低下や「教師不足」の状況を受け、国立の教員養成大学・学部への期待は非常に高まっている。

 

国私立の教職大学院の教員就職率は92.3%で、前年比1.3ポイント増加。現職教員学生を除く修了者数は969人(前年比143人増)、そのうち教員就職者数は894人(同142人増)となった。

 

「国立の教員養成大学・学部及び国私立の教職大学院の就職状況等の調査結果について」(文部科学省)

 

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